名古屋弁講座
 瀬戸弁辞典

1.瀬戸弁辞典
あ行か行さ行た行な行は行ま行や行わ行●瀬戸弁の特徴
瀬戸弁標準語使用例
あ行
あかんいけないさぼっとってはアカンよ
あばけるあばれる家の中でアバケテいかん
あやすー簡単なアヤスー問題だった
あらけなー乱暴なあいつはアラケナーでかんわ
あらすかありはずがない金なんかアラスカー
ありんこアリンコの行列
あんばよー具合よくアンバヨーやれよ
いっちゃん一番席イッチャン前だった
いのく動く用がすむまでイノクな
いのっちぎり思い切りイノッチギリ走った
いりゃーすいらっしゃる偉い人がイリャース
いんちゃんじゃんけんインチャンほい!
うろこく慌てるうそがばれてウロコク
えーころいい加減エーコロなこと言うな
えかよいか駅に8時集合、エカ
えらー疲れる走るとエラーでかんわ
おーじょこく途方にくれる道に迷ってオージョコイタ
おーちゃくーわんぱく隣の子は、オーチャクー
おく止めるええ加減にオキャー
おじゃめお手玉子供のときは、オジャメで遊んだ
おぞー悪い人相がオゾー
おそがー恐ろしい映画「リング」は、オソガー
おちょけるふざける教室ではオチョケルな
おっさまお坊さん法事だで、オッサマがきた
おまはんあなたオマハン宝くじ当たった?
おもる奢る食事をオモル
おんつ動物のおすうちの猫はおんつ
か行
かまういじめる弱い子をカマウな
からかすしまくる食べカラカス
かん〜ですか多治見へ行くカン
かんこー考えるよくカンコーしてやれよ
かんすカンスにくわれた
きーなー黄色い信号がキーナー
きょーびこのごろキョービの若いのはわからん
ぎし〜だけ5円ギシにしてちょ
きんのーきのう(昨日)キンノーは天気が良かった
ぐるめ〜ごとミカンを皮グルメ食べる
ぐろすみの方部屋のグロ
ここにあるゲ
けつかる「いやしめる表現」朝から飲んでケツカル
けつまずくつまずく道でケツマズイタ
げなそうだ高級車を買ったゲナ
ごがわく腹が立つあの客にはゴガワイタ
コギル値切る瀬戸物まつりで、皿をコギッタ
ござるいらっしゃる偉い人が、ゴザル
こそぐるくすぐる足をコソグル
こっすいずるいあいつはコッスイ
ごっつぉやきお好み焼き宮前のゴッツォヤキはうまー
ごぶれーします失礼します今日はこれにてゴブレーシマス
こみやられるだまされる通販でコミヤラレタ
こわける壊れるクルマが、コワケタ
ごんかやんちゃ娘時代はゴンカやった
さ行
さぶー寒い1月になるとサブーがや
さむけぼろ鳥肌あいつ見たらサムケボロがたった
じだ地面ほんなもん、ジダにおきゃあ
しとねる育てる赤ちゃんをシトネル
しな〜する際に寝シナに食べるな
じんあのジンは帰った
すかない(否定)金なんかあらスカ
すやくる手抜きをする仕事をスヤクル
た行
だだくさムダにお金をダダクサに使う
たるー物足りないあいつは、タルーでかんわ
たーけ馬鹿あいつは、ターケだ
だんだ風呂(幼児)ダンダにはいってぬくとまる
たんびのたび祭りのタンビ
ちーとない少しの間チートナイ、待ってちょう
ちゃっと直ぐに、さっさと、急いでチャット会社へ行け
ちょーだーくださいお金をちょーだー
ちょーらかすごまかす親をチョーラカス
ちょうすいとるいばっている仲間うちでチョースイトル
ちょこっとちょっとチョコット待って下さい
ちんちん熱い暑さで、ハンドルがチンチン
どえらーひじょうにドエラー疲れた
ときんときんとがっている様子鉛筆をトキントキンにする
どべビリ、最後運動会のリレーはドベだった
とろくさーアホらしい、バカバカしいトロクサー事言わないで
とろー馬鹿トロー奴やなあ
な行
なぶる触る商品をナブってかん
なまかわなまけものナマカワせんと働け
〜なも〜ねえそうだナモ
にすーのろいあいつは、ニスーでかんわ
ぬくとい温かいこの毛布はどえりゃあヌクトイ
ねだくるこすりつけるその辺にネダクってかん
ねぶる舐める傷口をネブル
は行
ばっかばかり雑魚バッカつれる
はば仲間はずれクラスでハバにされた
ばんげ夕方から夜にかけた時間帯バンゲに雷が鳴った
ひきずりすきやきヒキズリが、くいたいにゃあ
ぺけ不良品この作品は、ペケだわ
ほかる捨てるゴミ箱へホカル
ほやそうだホヤのー(相づち)
ま行
まっともっとマット近づいて
まあひゃあもうすぐまあひゃあ、先生が来る
まっぺんもう一度マッペン言ってちょーだゃあ
まる(大小便を)する小便マッテくるわ
まるけ〜だらけ泥マルケになった
まわし準備出掛けるマワシをする
まんだまだマンダ来ていない
みえるいらっしゃる偉い人がミエタけど、見えない
もうやーこ共同所有ええ女性は、モウヤーコにしよみゃあ
もっさーやぼったい彼の服装はモッサー
もんでなので、だからバスが遅れたモンデ遅刻した
や行
やぐー弱いヤグー箱だな
やっとかめ(80日目)久しぶりヤットカメに会えた
やらーでしょう明日は、雨やらー
よーけたくさんヨーケお菓子を貰ってこい
よめご隣のヨメゴは美人
わ行
ワヤ台無しそんな事したらワヤだがね

瀬戸弁の特徴
瀬戸では、標準語でアイ、オイ、ウイにあたる母音連続を、アー、オー、ウーと発音します。
たとえば、標準語で「あかい」は「アカー」、「ふとい」は「フトー」、 「うすい」は「ウスー」というように、長く伸ばす発音を使います。
名古屋弁では、「あかい」を「アケャア」と発音します。
名古屋弁と瀬戸弁が、かなり重複している中で、この発音は瀬戸弁の大きな特徴と言えます。
瀬戸の方を映画に誘うときは「今日は、サブーで、ハヨー、映画観にイコマー」。 瀬戸では名古屋人のように、「映画観にイコミャア」とは言わないので、気をつけたいものです♪♪
●参考資料:【瀬戸のことば】瀬戸市制施行60周年記念事業「瀬戸の方言の保存」
平成2年3月31日瀬戸市発行

名古屋弁講座